【臓器売買合法化論(下)】

 - 今回は教材記事です。
 - 日本文の中で気軽に時事英語を味わってください。

米国の二人の医師が、
増え続ける臓器需要に対処するために
"kidney(腎臓)"などの臓器売買を
"legalize(合法化する)"べきだとの
提言をまとめました。

二人は、
"donor pool(ドナープール / 臓器提供者リスト)"を
増やそうとする医学界の試みが失敗に終わっていること、
その一方で、
"organ sale(臓器売買)"が行われている
"black market(闇市場 / ブラックマーケット)"が
活況になっている事実を指摘します。

臓器売買を合法化することは
"remain a taboo(依然としてタブーである)"けれども、
"legalization(合法化)"を考慮すべきである、と。

しかしながら、イギリスの専門家たちは
このような合法化論は不必要な議論であるとし、
例え合法化することになっても
"exploit the poorest section
(社会の最貧困層を搾取する)"だけであると指摘します。

イギリス国内だけでも、
年間400人が臓器提供を受けることなく
この世を去っています。
"13m(1,300万)"もの人々が
ドナー登録をしているのに。

どうしてこのような
ミスマッチが発生するのでしょうか。

ドナー登録の責任機関によると、
"the bereaved families(遺族)"の方々が
"donor's intention(ドナーの意思)"を
知らないことが原因となっているようです。

臓器提供をしたいという
ドナーの意思を知らない遺族は、
亡くなったドナーの体から
臓器を抜き取られることを嫌います。

また、先述の二人の医師も
臓器売買の合法化に関して
二つの壁を指摘します。

一つは、"ethical(倫理的な)"問題。
もう一つは、"the third world(第三世界)"にとって
非常に"exploitative(搾取的)"になる問題。

仮に今、
"unfettered global market
 (足かせのない自由な世界市場)"が誕生すれば、
この二つの問題が噴出します。

"unable to find a suitable donor
(自分に合ったドナーを見つけることができない)"でいる
"blood cancer(血液癌)"患者などは、
"organ match(適合ドナー)"となる
"bone marrow donors(骨髄ドナー)"が
闇市場に存在している可能性もあります。

闇市場に光を当てて制度化すれば、
臓器提供者不足に泣かされている人々が
救われるだろうと、二人の医師は締めくくります。

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