【イスラムあれこれ】

ムハンマドの"caricature(風刺漫画)"を巡る騒動が続いています。
イスラム社会と西欧社会とは以前から少し溝があり、
今回もこれといった解決策が見当たりません。
いずれ事態は収拾するでしょうが、間違いなく遺恨は刻まれます。
ただ、相互理解の材料は見出せると思います。
  
イスラム教徒にとっての宗教は生活そのもの、人生そのものです。
"Qur'an(コーラン)"には日々の中で
どう行動すれば良いかが具体的に記されています。
彼らにとっての神は唯一神"Allah(アッラー)"のみで、
その言葉を託された最後の人間がムハンマドです。

アラブの盟主サウジアラビアのテレビでは
コーランの暗誦大会が人気番組だったりするし、
街中でも当たり前にコーランを耳にすることもあります。

非イスラム社会の想像を超えて、信心深いです。
神以外を拝むことになる偶像崇拝は厳禁。
尊敬してやまないムハンマドを漫画にされるだけでも
彼らの感情を傷つけてしまいます。
ましてや、"bomb-shaped turban(爆弾の形をしたターバン)"を
かぶらせてしまっては怒り心頭でしょう。

反面、イスラム教は信者から
「考える機会」を奪っている側面もあります。
  
以前も触れましたが、
レイプ被害に遭った娘や妻を「家名を汚した」として
当然のごとく家族の手で彼女らを殺害してしまう、
"honor killing(名誉殺人)"なる慣習も健在です。

「この世はすべてアッラーがお造りになったもの」が出発点なので、
科学的、学術的な側面でも相容れない部分が多くなってしまいます。
"freedom of expression(表現の自由)"を持ち出しても、
通じないでしょう。

何だか道のりは険しそうですが、
互いを理解しようとする気持ちが先にあるなら
それほど未来は暗くないと思うのですが(甘いかな…)。

今回の時事英語は
→【ムハンマド風刺漫画、大騒動へ
【中東】 | 07:00 AM | comments (x) | trackback (x) |